70~80年代サブカルの部屋

1970~1980年代のサブカルチャーを、自身の記録と記憶から語ります

切手も集めた1970年代半ば

今日は、切手の収集についてです。

プロ野球カードを集める前に収集しだしたのが、記念切手でした。1970年代前半から半ばくらいにかけて、記念切手の収集が小中学生の間で、かなり流行してたんですよね。

切手のカタログです。眺めまくってたんでしょうね。左の2冊はボロボロです。

40歳未満、いや下手をすると50歳未満ぐらいの皆さんからみると、「いや、切手を集めてどうしたの?そんなに手紙をたくさん出してたわけ?」という感じなんだろうと思います。

今ではほとんど無くなってしまいましたが、当時、切手ショップなるものが、街のあちこちにけっこうたくさんありました。

通販も多かった。少年向けの漫画雑誌の裏表紙やその前のページに、よく広告が載っていました。

私が切手を本格的に集め出したのもやはり1974年。このあたりのタイミングでどうも私の中二病は始まったようです。まだ小五なのに。

この頃人気があった記念切手は、趣味週間シリーズの「月に雁」や「見返り美人」。「ビードロを吹く娘」に「えび蔵」。そして国際文通週間シリーズの「蒲原」や「桑名」など。

月に雁は、当時一枚22,000円でしたし、蒲原は4,500円。毎月の小遣いが2,000円とかの小学生にはなかなか手が出ませんでした。

人気の高かった切手趣味週間シリーズ。値段も高かった。

こちらは国際文通週間シリーズ。広重の「東海道五十三次」や北斎の「富岳三十六景」がデザインされてました。

そこで目をつけたのが、ちょっとマイナーだった国定公園シリーズとか国体シリーズ。

マイナーな分、値段が安いわけです。僕の周りの友達で、こんなのを集めている奴は誰もいませんでした。

でもまたそこがいい。マイナーだからいい。お小遣いの少ない身を恨みながら、自分にそう言い聞かせていました。

国体シリーズ。あまりぱっとしないデザイン・・・。これはカタログではなく本物です。

こちらは国定公園。国立公園ではないところがまたいい。

他にも、こんなのもあります。

これは使用済み切手。鹿の10円とか、金魚の7円とか、懐かしいですよね。

でも私の切手収集歴は、3年もせず終焉を遂げます。何故かというと、他の事に興味が移り、そこにお金をかけたくなったからです。

子供は残酷です。あっという間に気が変わる。それで子供心に苦い経験もしています。それはまだ次回にでも。